日本サッカーが解くべき8つの「誤解」について

この稀有な”サッカーの目”を持つ男は、南アフリカにおける日本代表をどう見たのだろ?風間は選手たちの頑張りに称賛を送るー方で、日本がチームとして消極的なやり方を選択したことに、物足りなさを感じていた。1今回の日本は、/攻擊のための守備ではなく、守備のための守備になってしまう時間が多かった。日本人選手のテクニックを考えれば、もつと自分たちの良さを出すサッカーができたはず。もちろんべスト16という結果は、日本サッ力ー界にとって大きな意味があつたが、あらためて何を大切にしてサッ力ーをするのか、考えなけれぱいけないと思う」

ただし、これは日本だけの課題ではない。風間は南アフリカ•ワ1ルドカップでは、多くのチームの質が「低かつた」と感じていた。

「今大会では、多くのチームがサイドにボールを運んで、中央に向かつてクロスをどんどん入れるというサッ力ーをしていた。こういうサッカーは、スベースを消されると途端に行き詰まつてしまう。昔のサツ力ーに戻ってしまつた感じです」その代表例が、イングランドだ。

「せつかくルーニーが相手のDFを外して、いくらでもパスをもらえる状況を作っているのに、まわりの選手ちがその動きに気づいていなかった。ボールが来るのは、味方がド力ーンと蹴つたときだけ。あれで点を取れというのは酷。ルーニーがイライラするのも仕方がありません」

ルーニーは無得点のまま、決勝トーナメント1回戦でドイツに敗れ、南アフリカを去ることになる。同じれに終わつたイタリアも、サイドからばかり攻める時代遅れのチームだ。では、イングランドやイタリアのょうなサッ力ー大国でも苦しんでいるのだから、まだブロリーグができて約20年しか経つていない日本に、「スペインのょうな攻撃的なサッカ丨をしてほしい」と願うのは酷なgかもしれない。今大会を見る限り、日本がス7ンに追いつくには20、30単位の年月が必要に思えてしところが、風間はまつたく逆のことを考えていた9

「日本の選手には、言われたことを認識して、ダレーを変える能カが高い。だからこそ南アフリカ*ワ1ルドカップでは、大会直前にやり方が変わつても対応できた。技術的にもかなり高いものがある。あとは発想の問題なんです。少し発想を切り替えれば、もつと日本のサツ力ーは楽しくなるし、必ず強くなるJ 日本人選手はすでに技術があり、新しいことを吸収しようとする意欲もある。

あとは”発想の転換”__。これさえできれば、日本サツ力ーは驚くほどの進化を遂げられると、風間は考えているのだ。では、いったいどうすれば発想を変えられるのか?それを実行するには、日本サッカー界が常識だと思い込んでいる「誤解」を、一つひとつ解きほぐしてい作業が必要になつてくるだろう。スペインがワ丨ルドカップ初優勝を決めた約1ケ月後、あらためて風間に時間を作ってもらい、筑波大学でィンタビューを行つた。すると、8つの「日本サッヵーの誤解」が浮き上がってきた。